健康のために飲む青汁ですが、その青汁に危険な成分や原材料が使われていると怖いですよね。そのため、安全性の高い青汁を購入したいところですが、どれが良いのか分からない方もいるでしょう。

分かっている方でも恐らく安全かどうか見分けるための判断基準は「国産・添加物・農薬」の3つぐらいだと思います。実はそれら以外にも判断基準はあるのです。

そこで今回は安全な青汁の選び方について解説していきます。

手軽で安いドラッグストアで購入するのは間違い!?

青汁と一言で言っても、その種類は数多くあります。原材料の違いなどはもちろんですが、その原材料となる青葉の育成段階で細かい差があるのです。

青葉の育成時に多くの農薬が用いられている、化学肥料が用いられている、またどこの国で生産された青葉なのかがわからないなどの問題を抱えた安全性の低い青汁も見受けられます。

なぜこのように青汁の品質に差が出てしまうのかと言うと、「青汁」はあくまでも健康補助食品であり、薬品ではないために青汁としての基本的な内容を備えていればOKという性質があるためです。

ドラッグストアでの青汁の購入は非常に手軽で、欲しくなった時にすぐ手に入る「とりあえず青汁に興味を持った」人にとって非常に魅力的な入手経路ではありますが、安全性の高い青汁を求めたい場合には注意しなければならないのです。

安全性の高い青汁を選ぶためにおすすめなのは、やはりメーカーが公式サイトなどで自社販売している製品から探すことです。

公式サイトの情報をしっかりと確認し、原材料の産地、育成方法、製造方法の記載があるか、「味がまろやかで美味しい」「お通じを良くする」「栄養バランスを整える」「ダイエットに繋がる」など、自分が青汁に求める効果に合った製品であるかどうかもチェックしてみましょう。

安全性の低い青汁が販売されているんだ…怖いね…

そうね。健康のために購入しているのに体調崩すのは嫌だから、できるだけ公式で購入するようにするわ。

無農薬と有機栽培のどちらが安全な野菜?

無農薬と有機農薬、健康に気を使う人ならこの表記には敏感かもしれませんね。しかし、この2つの違いをはっきりと理解している人は少ないのではないでしょうか。

無農薬栽培とは、原材料となる青葉を栽培している期間に農薬を使用していないという意味になります。ここで1つ注意したいのが、この”農薬を使用しない期間”があくまでも青葉の育成中のみという点です。

わかりやすく言うと、青葉の種や苗を植える前の土壌に農薬を使用していても、育成中に農薬を一度も使用しなければ無農薬ということになります。現在は無農薬という呼び方が改められ、農薬不使用という表記にするようルールが決められています。

有機栽培とは、農薬・化学肥料などを一切使用せずに栽培された青葉のことです。無農薬との違いは、育成中の農薬不使用に加え、育成する土壌への過去3年以上の農薬不使用、遺伝子組み換え技術を避けることが定められています。

農林水産省による有機栽培の認定として「有機JAS認定」の表記があれば確実に有機栽培の青汁ということになります。

有機栽培青汁の注意点は、完全な無農薬ではない場合があることです。有機栽培での育成では30種類の農薬の使用が認められているのですが、どれも天然素材を用いた安全性の高いものとなっています。

有機栽培は農薬が使われていることがあるんだね。

そうみたいだけど、安全性は高いみたいだから安心だわ。

青汁に農薬が残留していることはある?

農薬の使用は青葉の病気や虫食いを予防し、また収穫後の長期保存を実現できるというメリットがありますが、反面、虫や害獣を退治する効果は人体への影響を及ぼすケースもあります。

出来る限り農薬が用いられていない青汁を選びたい。これは健康に気を使う人なら誰もが願うことです。

現在の日本での農薬使用の基準は非常に厳しい水準となっており、農作物ごとに使用できる農薬の種類や量、また残留しても大丈夫な範囲が定まっているなど、農薬のメリットとデメリットのバランスをしっかり考えたルールとなっています。

また、無農薬・有機栽培での育成を経た原材料の青汁では、農薬が残留する危険性も低く、より安全性の高い製品が多くなっています。

結論から言えば、原材料も加工も日本が定める水準から漏れていない青汁であれば、体に害があるほどの農薬の残留はないと言って良いでしょう。

ただし、現代の食品加工や流通の環境を考えた時、農薬にデメリットだけではなくメリットが存在することは確かです。

完全にゼロのものは製品の値段に反映されていることも多く、場合によっては青汁の習慣化の壁になることもあるでしょう。値段との兼ね合いも考えながら、農薬の正しい知識を身に着けて出来る限りの安全性を確保するのがおすすめです。

農薬が含まれた青汁の危険性

青汁の原材料となる青葉はもちろん、普段食べている野菜でも微量の残留農薬が付着している場合があります。

しかし、日本の農薬取締法や食品衛生法の基準において栽培されたものであれば、食べたり飲んだりした際に大きな影響を及ぼす心配はほとんどないでしょう。

青汁は基本的に毎日飲み続けることで徐々に体内環境の良い変化が期待されるものです。家族で飲みたい、妊娠中の栄養バランスのために飲みたいなどのシーンで、出来る限り体に害の少ない安全・安心な青汁を選ぶことが重要になってきます。

添加物による危険とは?食品添加物は必要?

現代の日本人の多くは、1年に平均で4キロもの食品添加物を体内に摂取しているとする興味深いデータがあります。普段は食品添加物をあまり気に止めず食べたり飲んだりしている人でも、4キロという具体的な数字に驚いたのではないでしょうか。

市販の青汁に含まれている可能性がある食品添加物の例を挙げると、保存料として安息香酸ソルビン酸カリウムなどが、安定剤としてL-フェニルアラニン化合物デキストリンなどが、また風味を良くするための人工甘味料としてアスパルテームなどがあります。

これらの食品添加物は製品の腐敗や鮮度の低下を抑え長期保存を可能にする面では大きなメリットもありますが、人間の体にとっては害となるものも少なくありません。

食品に添加しても良い成分として認められているものなのですぐに大きな影響が出るということはないかもしれませんが、決して体に必須なものではないので、安全な青汁を飲み続けるためにも出来る限り添加の少ないものを選ぶことが望ましいでしょう。

1年で4キロも添加物を摂ってるんだ!

害となるものもあるみたいだし気をつけないといけないわね。

放射線汚染による危険性!安全性のために放射性物質検査は大事

青汁に対する放射能物質検査は、日本の青汁メーカーであればしっかり実施しているものと考えられます。それは、日本での食の安全基準において放射能の量に厳しい基準が設けられ、その基準を超えたら出荷してはいけないというルールがあるためです。

しかし、青汁メーカーとして有名な大手のほとんどが”検査を実施しているものの、検査結果に関しては公表していない”という状況にあります。

ここからはやや細かい話になってしまいますが、地球上には常に微量の放射能が存在しており、地球に生きている限り放射能が完全にゼロの状態にはなりません。

そのようなことも含め、「放射能検査の結果・ゼロだった」と公表することはできませんし、仮に公表した場合でも「放射能ゼロじゃないなんて!」と混乱するユーザーも出てくるだろうと考えての選択とも言えるでしょう。

つまり、放射能が完全にゼロの青汁は地球上に存在しないわけで、ポイントとしては「きちんと放射線物質検査をおこなっていること」の確認です。

そしてもう1つのポイントが、原材料となる青葉の栽培に使用した土壌についての記載があるか、これをチェックすることでより安全な青汁選びがはかどります。

土は青葉の育成に強い影響を与え、仮に土壌に放射能が溜まっていた場合、土に含まれる水分や栄養とともに青葉の中に吸い込まれてしまいます。

土がどこから運ばれているか、腐葉土はどこで作られたものかなど、土壌に対する強いこだわりがあるメーカーのものを選ぶのがおすすめです。

原材料の産地は明確になっている?

安全な青汁を選ぶ際の1つの基準として「国産」という表記を重視している人が多いと思います。しかし、この国産という表記には実は落とし穴があるのです。

国産という表記を見れば、おそらくほとんどの人が「日本で生産された青葉を使い、日本で加工された青汁」と認識するはずです。しかし、実際は「海外の原材料を使って日本で最終的な加工がされた青汁」であっても国産の表記をしているケースがあります。

海外産の原材料は農薬などの基準が日本と異なる場合も多く、日本の基準では考えられないような害のある薬が使われている…そういった例もあります。

国産という表記だけに惑わされず、原材料の産地が明確にされているメーカーの青汁を選びましょう。

青汁の原材料の大半を占める青葉の産地はもちろん、加えられているはちみつや砂糖、その他の果物・野菜のエキスなどについても、出来る限り産地を明確にしているメーカーのものを選ぶことが大きなポイントとなります。

海外の原材料を使っても、日本で最後加工すれば国産になるんだ。

産地も大切だなんて知らなかったわ。気にしておいたほうが良いのね。

アレルギーの心配はない?

青汁によるアレルギーの症状は、結論から言えば可能性があります。例えば原材料にクマザサが用いられている場合、イネ科の植物に対してアレルギー反応があるならば避けなければなりません。

また、青葉ではなく加えられている調味料や原料に対しアレルギー反応を見せることもありますので、気になる青汁を見つけたら、まずは原材料を細かくチェックすることをおすすめします。

自分だけではなく家族全員で青汁を習慣化したい時には、家族の健康状態などに合わせより良い青汁を選ぶ必要があります。

アレルギー体質だったり、何らかの食べ物に対するアレルギー症状がはっきりとわかっている場合は、それらをきちんと避けて安全を高めましょう。

もし、青汁を飲んだ後にアレルギーの症状が起きた時にはすぐに使用を中止し、すぐにかかりつけの医師に相談すると共に、青汁ではなく食べても体に症状の出ない野菜を多く摂る方向で栄養を補助することも考えてみましょう。

一方で、青汁にはアレルギー体質の改善効果を高めるといった報告も多くあります。これは青汁に豊富に含まれる食物繊維の働きによるもので、腸内環境の正常化を促す作用があるためです。

腸内環境の悪化は体全体の免疫力の低下に深い繋がりがあるとされ、それによってアレルギー症状の重症化が懸念されるのですが、食物繊維が腸内環境の悪化を防ぐことで免疫力を維持し、アレルギー症状がひどくなりにくい体に整えていくことができるのです。

アレルギー体質ではあるものの、青汁に対しては反応が見られないというケースでは対応策として非常に有効と言えるでしょう。

まとめ

製品のタイプによっては、コンビニやドラッグストア、スーパーなどでも気軽に手に入るようになった青汁ですが、フレッシュさや食の安全性、健康に対する効果の高さを重視するのであれば、やはりメーカー直通の通信販売などでの購入が理想的でしょう。

気軽に購入できる製品ほど製品流通するまでの原材料の育成状態や製造・加工の状況を把握するのが難しい傾向があります。

メーカー直通のサイト購入であっても、製品だけではなく製造・販売会社へのリンクがきちんとあるかどうか、会社名が明記されているか、原材料から流通に至るまでの経路や素材の産地に関する記載など、ユーザーが知りたい情報について開示しているメーカーの製品を選ぶようにしてください。

青汁に関するアレルギー症状の報告はごく稀で少ないものの、食品である以上はアレルゲンとなる可能性を含んでいることは否定できません。

飲んでみたいと思った青汁の原材料や加えられている調味料などをしっかり確認し、アレルギー反応が起こらないよう、他の食品と同じように細心の注意をはらう必要があります。

青汁にはアレルギーの症状を低減させる効果が認められるとの報告もあり、青汁の原材料に対するアレルギーではない場合は、優れた栄養バランスの摂取とともにアレルギー症状の改善策としての活用を考えるのも良いかもしれません。

  • 安全性の高い青汁を選ぶなら公式サイトでの購入
  • 無農薬、有機栽培どちらも安全性は高い
  • 農薬が含まれた青汁が販売されていることは滅多にない
  • 添加物にもメリットはあるが、安全な青汁を飲むならできるだけ少ないものを選ぶ
  • 放射線はどこにでも飛んでいるので、検査でゼロになることはない
  • 原材料の産地は明確になっているかが大切
  • アレルギーの心配はないか原材料を細かくチェックする