青汁と野菜ジュースの違いは?

何となく、青汁と野菜ジュースは同じような飲み物というイメージがあるという方も多いのではないでしょうか。確かに、青汁も野菜ジュースも野菜の自然の恵みがたっぷり詰まっていますが、間違えていけないのは生野菜とは違うという点です。

また、青汁と野菜ジュースにも違いがあります。摂れる栄養素は青汁の方が幅が広い、バランスがいい、糖分や塩分が少ない、カロリーが低いという点が、野菜ジュースとの違いです。

もちろん、青汁といっても種類がいろいろありますから、それぞれのカロリーや摂取できる栄養素の量というのは変わってきます。

ですが、総合的に見て野菜ジュースは甘く飲みやすく仕上げてあるのに対して、青汁は素材そのものの味で勝負しているので、野菜ジュースのような甘みはありません。

野菜ジュースの方が甘みがあるので飲みやすく、万人受けしやすいメリットがあります。青汁は味にくせがあったりすることもありますが、粉末状のものであればいろいろな飲み物で割ってアレンジすることができるので、味のレパートリーが増えるというメリットがあります。

このように、どちらにもいいところもあれば弱点もあります。青汁も野菜ジュースも摂らないよりも摂ったほうがいいものですが、健康のため美容やダイエットのためというのであれば、野菜ジュースよりも断然青汁がおススメです。

青汁と野菜ジュースなんて一緒じゃないのか?

確かに似ているけど青汁と野菜ジュースにはそれぞれ違ったメリット・デメリットがあるみたい。

青汁のメリット・デメリット

糖分を加えたりせずに素材そのものの味で勝負している青汁。健康的でヘルシー、ダイエットにも美容にもいいと注目されています。

青汁が登場した時に比べると、今の青汁は各段に飲みやすくなりました。なので、飲まず嫌いな人や以前飲んだけど合わなかったなんて方でも、新しい青汁なら飲めるという方も少なくありません。

ただ、青汁にはご存知の方も多いようにメリットとデメリットがあります。飲みやすくなったことでデメリットは少なくなってはいるものの、完全になくなっているわけではありません。

メリットとデメリットをしっかり把握して、自分にあった青汁を見つけることが長く続けていくことがポイントになります。

青汁のメリット

青汁の最大のメリットと言えば、野菜不足の食生活でも野菜の栄養素を補うことができるという点です。バランスのいい食事をしなくてはいけないとは思っていても、なかなかできないこともあります。

そんなときに青汁を飲むことで不足しがちな栄養を補うことができます。一般的な青汁はケールという野菜が使われていますが、このケールにはキャベツの200倍というビタミンAが含まれています。

明日葉という野菜もビタミンKが豊富に含まれています。大麦若葉やよもぎ、モロヘイヤなども青汁に使われることが多い野菜ですが、これらにはビタミンCやβカロテン、ビタミンEといった栄養が豊富です。

不足しがちな野菜、これらの栄養を青汁なら手軽に取り入れることができるという大きなメリットがあります。

また、青汁は食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便秘の解消につながります。便秘が解消されることで体内の老廃物も排出されるので、肥満の防止にもつながるというメリットがあります。

青汁にもいろいろな種類があり、主原料によって若干の違いはあるものの、栄養がバランスよく配合されているので、生活習慣病の予防につながります。さらに女性に嬉しい鉄分や葉酸も含まれているので貧血を予防することも可能です。

青汁にはメラトニンという成分も含まれています。このメラトニンは、「メラトニンとエイジング」によると抗酸化作用が強いという特徴があるため、活性酸素を抑制することができます。活性酸素が抑制できればアンチエイジング効果も期待できるので、美容にとても役立ちます。

青汁の多くは粉末タイプです。個包装されているので持ち運びに便利、さらに粉末なのでお水はもちろん、牛乳に入れて飲んだりと味のレパートリーも広がり、飽きずに青汁を飲むことができるというメリットもあります。

青汁の出始めたころに比べると、今の青汁はとても飲みやすくなっていますので、お水だけで割ってもおいしいという方も少なくありません。

青汁のデメリット

青汁自体に悪いものは何一つないので、基本的にはデメリットとなることはありません。ですが、青汁という名前がついているように、青野菜が主原料となっているので、どうしても「青臭さ」が残ってしまいます。

青汁が登場した時に比べると、とても飲みやすくはなってはいるものの、やはり味に多少なりともクセがあるので、飲みにくいと感じる人がまったくいないわけではありません。

また、粉末状の青汁を愛飲されている方も多いのですが、コンパクトで持ち運びに便利、またいろいろな飲み物に混ぜて飲めるというメリットがある反面、粉末状なのでどうしても粉っぽさが残ってしまうことがあります。この粉っぽさが飲みにくかったり喉を通りにくいと感じている人もいます。

粉状のものではなく冷凍青汁もありますが、冷凍と名がついているように冷凍庫での保管となるので場所を取ってしまいます。

また、飲みやすいのはメリットですが、粉末のものに比べると賞味期限が短い点はデメリットです。冷凍の場合、解凍しなくてはいけないので手間がかかるというデメリットもあります。

また、かかりつけ医から処方されている薬を毎日飲んでいるという方の場合、青汁に含まれている成分や栄養素が薬との相性が悪く、適さないこともあります。

野菜が主原料となっているので、原則的には健康を害するということはありません。ですが、薬によってはビタミンなどが阻害してしまうこともあるので、青汁を飲みたくても飲むことができないという方が出てしまう可能性も否定できません。

野菜から栄養が摂れるに越したことはありませんが、青汁を活用するということはある程度費用が掛かるという点もデメリットとなってしまうことがあります。

手に取りやすい価格で購入できる青汁もありますが、続けていくということは相応の費用がかかってしまうものです。費用がデメリットとなって続けることができなかったという方もいます。

野菜ジュースのメリット・デメリット

青汁とは違って果物を使っていたり糖分を加えたりして飲みやすくしてあるのが野菜ジュースです。老若男女、万人に受ける飲み物ではないでしょうか。

野菜が苦手な子供、野菜不足が心配な大人の方もコンビニやスーパーで手軽に購入することができるので、頻繁に飲まれている方も少なくありません。商品によっては1個で一日分の野菜の量が摂れてしまうものもあるので、とても魅力的です。

しかしながら、野菜ジュースも青汁と同じようにメリットもあればデメリットもあります。手に取る機会が多いからこそ、野菜ジュースにはどんなメリットがあって、どういったデメリットがあるのか把握しておくことはとても大切です。

野菜ジュースのメリット

野菜ジュースのメリットは、やはりおいしく飲めるという点が一番ではないでしょうか。野菜ばかりではなく果物を使っているので飲みやすいのが魅力です。また、野菜の味というよりも果物の味の方が強くでるので、野菜嫌いな方でも飲めるというのもメリットとして挙げられます。

さらに、体内に吸収されやすい成分も野菜ジュースに含まれていることを知っていますか?トマトが使われている野菜ジュースだとリコピンが栄養として加わりますが、生野菜でトマトを摂取するよりも体内に吸収されやすくなります。またにんじんのβカロテンも同じです。

特に女性には嬉しい鉄分やカリウムが野菜ジュースは豊富なので、健康はもちろんのこと美容にも一役買ってくれる飲み物でもあります。

カリウムに限ってはジュースにして飲んでも減らない成分としても注目されているので、おいしく手軽に野菜の栄養を摂取したいときには野菜ジュースはおススメです。

青汁とは違って、野菜ジュースは比較的どこにでも売っているので手に取りやすいというのもメリットではないでしょうか。「今日の食事ではあまり野菜が補えなかったな」と思った時、最寄りのコンビニやスーパーで気軽に購入することができます。価格もそれほど高くありません。

本来なら野菜から必要な栄養を摂ってバランスよく食べるということが大切ではあるものの、なかなか毎食バランスの摂れた食事ができるわけではありません。

そんな時にさっと手に取って野菜の栄養を補うことができる野菜ジュースは、飲まないより飲んだ方が断然いい飲み物です。炭酸飲料を買うのであれば、野菜ジュースを買った方が健康にも美容にも役に立ちます。

家ではもちろんのこと外出先でも飲むことができますし、パックでも売っているので家族全員で飲むのにも便利です。なかなか野菜を食べてくれないお子様がいるご家庭は特に、活用頻度も高い飲み物ではないでしょうか。

野菜ジュースのデメリット

野菜不足を補ってくれる野菜ジュース。飲まないよりも飲んだ方がいいのは確かですが、デメリットがないわけではありません。野菜ジュースのデメリットは果糖されていることからも分かるように、糖分が多いという点です。

野菜ジュースは飲みやすいように果物を使ったり、糖分を加えてありますから飲みやすいのですが、逆を言えば、糖分が含まれていることでカロリーが割と高くなっています。

一日に200CCくらいであれば適量かもしれませんが、お水を飲むような感覚で栄養が高いからと言って野菜ジュースを飲んでしまうと、糖分の摂りすぎが懸念されます。

適度であれば健康に一役買うことができますが、糖分が高いためダイエットには不向きという点もデメリットとしてあげられます。血糖値が気になる方、ダイエットのために野菜ジュースを飲もうとされている方は飲み方に気を付けなくてはいけません。

もちろん野菜不足が気になるときに一役買ってくれる野菜ジュースですが、野菜を食べたのと同じかといえばそうではないのも事実です。野菜には食物繊維が豊富に含まれていますが、ジュースにしてしまうと食物繊維が取り除かれてしまいます。

水溶性食物繊維はそのままジュースの中に含まれていますので全くないわけではありませんが、便秘の解消などに役立つ不溶性食物繊維は取り除かれてしまうので、野菜を食べているのとはまったく違うというのもデメリットとして挙げられます。

当然のことながら飲み物で野菜の栄養を取り入れているので、野菜を食べているように噛むということがありません。噛むことがなくなると咀嚼機能が衰えてきます。

栄養は野菜を食べるのと同じように取り入れることが仮にできたとしても、噛まないことで太りやすくなったり唾液が減り虫歯が増えてしまったりなど、二次的なトラブルなどに見舞われてしまう可能性も少なくありません。

手軽に取り入れることができる野菜ジュースですが、デメリットとなることは残念ながらあるのです。

どっちのほうが健康に良い?

健康食品に分類される青汁と野菜ジュースはいろいろな種類がありますが、どちらも野菜不足を補うのに役立ちます。成人だと一日に食べる野菜の量が不足している人がかなりたくさんいます。

特に独り暮らしの場合はどうしても3食しっかり食べることが難しかったりします。プラスして安くてお腹いっぱいになるものに手が出やすいので、どうしても野菜不足になりがちです。

そんな時に青汁も野菜ジュースも栄養を補える優秀なものではありますが、野菜ジュースと青汁、果たしてどちらの方が健康にはいいのでしょうか。どうせなら健康や美容、ダイエットなどにいい方を取り入れるに越したことはありません。

もちろん好みや飲みやすさ、好き嫌いなどがあるので一概には言えないところもありますが、継続して飲み続けていくということが大切です。

自分にあっているものであれば、飲みにくいと言われることがある青汁でも、継続していくことは十分にできます。

結局どっちのほうが健康に良いんだ?

青汁も野菜ジュースも栄養を補うことができるからどっちが良いのかしら。

青汁のほうが優れています!

野菜ジュースも飲みやすくて老若男女に受け入れられるという大きなメリットがありますが、健康面や栄養面など総合的にみると青汁のほうが優れている点が多くあります。

野菜ジュースは飲みやすい分、糖分が多いという特徴があります。糖分が多いということは、その分カロリーが高くなってしまいます。

青汁の種類などによっても異なりますが、野菜ジュースに比べると青汁のカロリーは7分の1程度ですし、糖質に関して言えば10分の1以下で青汁なら収まります。

また、青汁は大半が緑色をした野菜を使って作っています。酵素が豊富で高い抗酸化作用が期待できるので、健康もさることながら生活習慣病の予防やアンチエイジングにも効果が期待できます。

野菜ジュースだと加熱処理をされていることが多いため、ビタミンやミネラルも青汁に比べると少ないことも多いのです。食物繊維が製造過程で取り除かれてしまうものがあります。

でも粉末状の青汁は食物繊維もそのまま粉末にしてあるので無駄なく栄養を取り入れることができます。青汁も以前に比べるととても飲みやすくなり、今はお水で割ってもおいしく青臭さがない青汁もたくさんあります。

粉末状だからこそ、お水以外の飲み物、たとえば牛乳などで割って飲むこともできます。味のレパートリーが広がるので、青汁は飽きずに飲むことができる飲み物でもあるんです。

青汁と聞くと、あまり良いイメージがない方も一度今の青汁を飲んでみてください。とても飲みやすくてびっくりされるはずです。

健康にいい栄養素はもちろんですが、その中にはデトックス効果が高いもの、美容効果が高いものなど、野菜ジュースに比べて健康にメリットをもたらしてくれる成分が豊富なのも青汁の特徴です。

ただ、薬ではないので継続して飲むことが大切です。手に取りやすい価格のものも増えてきていますので、ぜひこの機会に青汁を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

  • 青汁は不足しがちな野菜の栄養素をまとめて摂ることができる
  • 青汁には青臭さがあって飲みにくい
  • 野菜ジュースは果物を使っているので飲みやすい
  • 野菜ジュースはカロリーが高く、ダイエットに不向き
  • 健康面や栄養面を総合的に見ると青汁のほうが優れている点が多い