青汁はクセがあってまずい?何が原因なの?

昔の青汁のCMで、出演するタレントに「不味い!」と言わせる斬新なCMがありました。

青汁につきものの「美味しくない」というイメージを広げたCMでもありますが、実際に昔の青汁はテレビの罰ゲームとしても利用されるほどで、お世辞にも美味しいと言えるものではありませんでした。

”良薬口に苦し”とは言うものの、できる限り毎日飲み続けたい青汁にとって、味の不味さは大きなネックとなっていたのです。

しかし近年は、いつの間にか罰ゲームとして青汁が利用されなくなったことからもわかる通り、年々改良されて「美味しい」と感じる製品が多数生まれているという嬉しい事実があります。

最近の青汁は美味しいの~

昔に比べて、若い人でも飲みやすくなってるもんね!

苦味と青臭さが原因かも!

青汁は栄養豊富で健康に良く、毎日飲み続けることが肝心!とされているのに、なぜ昔の青汁はそんなに不味かったのか?これには青汁が生まれた理由と歴史にヒントがあります。

青汁の誕生は戦時中・戦後の時代まで遡り、多くの人の栄養不足・栄養失調、そして広がる飢餓をなんとかくい止める目的で開発された歴史があります。

戦時中・戦後は味の美味しさよりも体に必要な栄養を届けることが重視されたため、その頃に開発された名残を持つ青汁は不味かったのです。

また、青汁の原料として現代でもよく用いられる「ケール」という野菜が持つ青臭さと苦味は、とても特徴的なものです。

ケールは食物繊維、ミネラル、ビタミンといった体に必要不可欠な栄養素をバランスよく含んでいるのですが、残念なことにその風味に関してはなかなかのひどさがあります。(参照:食品成分データベース「ケール」)

野菜のなかでも群を抜く青臭さ、苦味、後味の悪さを持ち、ケールを絞ったそのままの汁は「ドブのような臭い」と称する人もいるほどです。

現代ではケールを用いた青汁であっても改良が重ねられ、ケールそのままの不味さは軽減されているものの、不安な人はケール主体の青汁は避けておくのが無難でしょう。

飲み続けるのが大変だから!

現代の「美味しい青汁」をさらに細分化すると、お茶を飲むような感覚で手軽に、本当に美味しく飲めるものと「まあ飲めないことはない、不味くはない」というものに分けることができます。

本当に美味しい青汁は現代でもほんのわずかな製品しかなく、大半の青汁はそこまで美味しくはないけれど、健康のためなら妥協できる程度のものです。

青汁選びで気をつけたいポイントは、毎日飲み続けることが苦にならない味わいと、そして優れた栄養バランスを両立できる製品を選ぶことです。

このポイントをクリアする製品を選ぶことで、青汁を毎日飲み続けるハードルはぐんと低くなります。

手作りはNG!不味くて飲めない…

市販の青汁が美味しくないなら、自分でオリジナルの美味しい青汁作りにチャレンジすれば良いのでは?と思う人も多いかもしれません。

しかし、”美味しい青汁作り”は想像以上に大変なものなのです。

原材料に関する深い知識やノウハウがあり、専門家スタッフも揃えている企業製の青汁ですら「思ったより美味しくない」という感想が出ていることを冷静に考えれば、私たちが自宅で美味しい青汁を作るのはとても難しいことが理解できるでしょう。

それ以外にも手作りのオリジナル青汁が推奨されない理由はいくつかあり、1つは手作りにするとどうしても栄養バランスが崩れてしまうこと、そしてもう1つは作るための手間とお金が思いの外かかってしまう点が挙げられます。

昔と今の青汁に味の違いはある?

昔の青汁は味が二の次だった、不味いというセリフでCMもしていた…そんな背景を引きずりつつ、栄養だけではなく味の面でも改良を重ねた現代の青汁はクセも少なく、毎日負担なく飲みやすいような工夫がなされています。

1980年代の青汁は青臭さの強いケール主体の「不味い!」ものが多かったのですが、現代は原材料にケールではなく明日葉、大麦若葉、桑の葉、またはそれ以外の緑黄色野菜の組み合わせを採用し、栄養面と風味の良さを両立しているものが増えています。

特に大麦若葉と桑の葉を主体としたものは緑茶によく似た風味を持つ製品も多く、普段からお茶に慣れ親しんでいる日本人にはとても飲みやすいという嬉しい特徴があります。

さらにもっと飲みやすく整えるための工夫として、レモンなどのフルーツの果汁、はちみつ、お茶などを加えて風味の悪さを軽減している製品も増えており、「健康のためであっても美味しいことが第一条件」とされる現代の思考にも寄り添う青汁の登場が相次いでいるのです。

青汁は基本的に栄養価の高い野菜を絞った汁であるため、ジュースや紅茶のような味わいを想像すると期待はずれかもしれません。

しかし、日々改良を重ねている現代の青汁が昔に比べ格段に飲みやすくなっていることは事実です。

もっと美味しく飲みたいんじゃがどうすればいいんじゃ?

確かに栄養価も大切だけど、どうせなら美味しく飲みたいよね。

どうすれば美味しく飲める?水以外のオススメとは

昔の青汁は本当に味が二の次で、大人が体のために我慢して飲むものというイメージがありましたが、近年は家族の健康のために子供たちにも飲ませているなど、味わいに敏感な世代にも受け入れやすいマイルドな仕上がりになっています。

昔に比べると格段にマイルドで美味しい」とは言っても、やはり野菜の独特な青みを感じてしまって苦手…という人もまだまだ多い段階なので、手軽にできる青汁アレンジで工夫して飲んでみましょう。

青汁に加えても良い素材についてや、加えると相乗効果が期待できる素材について見ていきます。

少し加えて美味しく飲むのが一番!

素材を加える青汁アレンジをする際に注意したいポイントは、味をマイルドにするために青汁よりも加える素材が主体になってしまわないように注意することです。

素材を多量に加えてしまうと、青汁本来の風味に慣れていくことができないばかりか、必要以上のカロリーや栄養素を摂取してしまうことになりかねません。

青汁よりも主体にならず、少し加えるだけで美味しく飲むことできる方法は以下の3つになります。

  • レモンを加える
  • はちみつを加える
  • ジャムを加える
ちなみに、健康効果を目的とする場合ももちろん、ダイエットや美容効果を期待して飲む場合にも注意してください。

レモンを加える!

青汁を飲む際の苦手意識のもととなりやすいのが「青臭さ」です。この青汁独特の青臭さが気になる場合に有効なのがレモン果汁を加えるアレンジになります。

レモン以外にもグレープフルーツやオレンジなど、柑橘系の果汁であれば青臭さを消す効果はありますが、青汁の風味ともっとも相性の良いのがレモンです。

もちろん、グレープフルーツやオレンジのほうがマイルドになって飲みやすいという場合は、そちらのアレンジで継続してみてください。

はちみつを加える!

特に青汁を牛乳で割る際に一緒に加えることをおすすめしたいアレンジ方法です。

青汁の青臭さをマイルドにさせるだけではなく、ほんのりとした甘い風味付けは女性や子供世代にも口当たりがよく、野菜が苦手、嫌い…という傾向がある場合に良いでしょう。

同じ甘味でも砂糖を加えることはエネルギー消費の面から見ても好ましくなく、はちみつは飲み物は甘いほうが好みという人の青汁アレンジにぴったりの素材です。

ジャムを加えて、青汁を食べてみる!

青汁を”食べる”アレンジ方法で活躍するのがフルーツジャムです。

どうしても青汁の風味が苦手な人は、いっそ飲むのではなく食べる方法にシフトして、ヨーグルトに青汁とジャムをトッピングするアレンジにチャレンジしてみましょう。

デザート感覚で美味しく食べられるため、食後の楽しみなデザート習慣として続けやすいのがメリットです。

他の飲み物で割る

青汁に素材を組み合わせるだけではなく、粉末状の青汁を割るのに既存の飲み物を利用するアレンジ方法もあります。

青汁を飲むこと自体に抵抗がなく、青臭さを軽減して習慣化を促進したい、青汁と一緒に摂取することでさまざまな相乗効果を得たいなどの場合に有効な方法となります。

それでは、青汁と一緒に摂取することで相乗効果を得られる飲み物を解説していきます。その飲み物は以下の4つになります。

  • 牛乳と混ぜてみる
  • 豆乳と混ぜてみる
  • 果物ジュースと混ぜてみる
  • 野菜ジュースと混ぜてみる

牛乳と混ぜてみる!

青汁の粉末を牛乳に混ぜ、青臭さをマイルドに整えるアレンジ法としてまずおすすめしたいのがこの牛乳割りです。

牛乳で割ることで風味が抹茶ミルク風になり、長年お茶に親しんできた日本人が好む味わいに近くなるのがポイントです。

さらにはちみつを少量加えればほんのりとした甘みも楽しめ、ダイエット中の物足りなさを補いたい人にもぴったりです。

現代人に不足しがちなカルシウムやたんぱく質の強化もでき、子供から大人まで幅広く対応するアレンジです。

豆乳と混ぜてみる!

ダイエット中の人には、牛乳割りよりもカロリーを抑えられる豆乳割りがおすすめです。

豆乳は非常にまろやかな風合いがあるため、青汁の苦味や青臭さの軽減に役立ってくれます。

もう少し甘みが欲しい場合は、牛乳割りと同じようにはちみつを少量加えたり、さらなる風味のアレンジとして胡麻やきなこを加えると飽きの解消にもなります。

大豆イソフラボンを摂取できるため、美容やダイエットに敏感な女性に特におすすめしたいアレンジ方法です。

果物ジュースと混ぜてみる!

甘い飲み物が好きであったり、シンプルな味わいでは飽きが来やすかったりする場合におすすめしたいのが、青汁のフルーツジュース割りです。

この場合のジュースはどんなフルーツが原材料のものでもおおむね相性が良いため、好みのフルーツジュースを日替わりで使うなどすれば風味を変えながら楽しむことができます。

ただし果糖が多く含まれているため、美味しくても飲み過ぎには注意が必要です。

野菜ジュースと混ぜてみる!

意外と相性が良いのが、野菜×野菜の組み合わせである青汁の野菜ジュース割りです。

野菜ジュースの原材料は青汁には含まれていないものも多く、青汁が持つ栄養素をさらに強化して摂取することができます。

ただし、他の野菜のビタミンを壊してしまう酵素を持つニンジン入りの野菜ジュースはおすすめできません。

青汁を割るのに使いたい場合は、原材料にニンジンが含まれていないものにすると良いでしょう。

青汁を飲み続ける秘訣を教えます!

青臭さや苦味を持つ青汁をいかに美味しく飲むか、アレンジで風味を変えていくかに焦点を置いて見てきましたが、いくら手軽なアレンジと言っても毎日になると”もっと手軽さが欲しい””すぐ飲みたい”などの希望が出てくることもあるでしょう。

青汁を手軽に、毎日続ける習慣をつけやすくするために必要なのは「本当に美味しい青汁を選ぶこと」なのです。

最初から本当に美味しい青汁を選べば風味のアレンジも不要で、飲みたい時に手間なくすぐ飲むことができるでしょう。

美味しい青汁を選ぶためのポイントはさまざまにありますし、個人の好みも大きいので実際に飲んでみないとわからない部分も多いですが、見極めの目安として参考になるポイントを紹介します。

美味しい青汁選びのポイントは、ケール主体の製品ではなく、抹茶に風味の近い大麦若葉・桑の葉を原材料にした製品を選ぶことで、青汁が持つ独特の風味はだいぶ抑えられています。

大麦若葉と桑の葉が良いんじゃの~

美味しい青汁を選ぶならケールよりも大麦若葉と桑の葉が良いのね。

絞りたて、作りたてを早く飲む

また、毎日続けるモチベーションを維持するためには、ある程度効果が見えることが望ましいでしょう。

青汁がもっとも豊富な栄養素を持っているのは作りたての場面であるとされています。

飲む度に作るのは手間だから…と作り置きしてしまうと、せっかくの豊富な栄養素が逃げてしまい、飲んでもほとんど意味がない状態になってしまうのです。

健康や美容、ダイエットのためにと飲んでいるのに、効果が現れなければ続ける気持ちにはならないでしょう。

青汁の効果を引き出しながら続けていくためには、手間はかかっても作りたてをその都度飲むようにしてみましょう。

どうしても作り置きがしたい場合は、朝作るのであれば日中には飲みきる量にとどめてください。

基本的に青汁は飲みすぎても体に悪いとされているので、水の代わりにするような利用法はやめ、作りたての適量を続けていくのがベストな付き合い方となります。

  • 昔に比べて今は美味しさにチカラを入れている
  • 青汁をアレンジして飲んでみるのも良い
  • 作りたて、絞りたてを早く飲むことが大切