糖尿病という病気の名前はよく耳にすると思います。「糖尿病は危険!」など注意を促されていますが、どうしても他人事のような感じがして予防する気になりませんよね。
しかし、糖尿病の人は予備軍もあわせると5人に1人の割合で存在し、予防というのはとても大事なんです。とはいえ、発症しているのかどうかもわからない糖尿病のために、運動などをして生活ペースを崩したくないですよね。
そこでおすすめなのが「青汁」です。青汁なら飲むだけ予防に期待できるのです。しかもご飯後などにたった1杯飲むだけなので、生活ペースも大きく崩れません。
糖尿病とは?
生活習慣病の中でも最も代表的とも言える、糖尿病。糖尿病とは何かを説明するにあたってキーワードとなるのが、「インスリン」です。(参照:日本栄養士会「糖尿病栄養食事指導マニュアル 」)
私たちは食事から糖分や炭水化物を摂取しますが、これらは体内でブドウ糖となり血液内に取り込まれます。この血液中に存在するブドウ糖の値が「血糖値」。
食事によって血糖値があがるとインスリンと呼ばれるホルモンが膵臓から分泌され、血液内のブドウ糖をエネルギーに変換し各細胞に送り届けるため、血糖値が下がっていきます。
この代謝機能が正常であれば、食後1〜2時間後くらいに血糖値はピークとなり、高くて140mg/dLまで上昇しますが、その後インスリンの働きによって血糖値が下がっていき食事前の値に戻ります。
ところが何らかの原因でインスリンが十分に分泌されなかったりインスリンの質が低下したりすると、食事によって血液内に取り込まれたブドウ糖を十分処理できなくなってしまいます。
つまり本来エネルギーに変換されて各細胞へ届けられるはずのブドウ糖がいつまでも血液中に残ってしまうわけです。これが「高血糖」と呼ばれる状態。
このことから「糖尿病」と呼ばれるのですが、尿中にブドウ糖が見られるなら、既に高血糖の状態が続いていることを表しており、様々な合併症を引き起こす危険性があるのです。
糖尿病は現在日本で5人に1人が患っている、あるいはその予備軍であると言われています。自覚症状にも乏しいため、じわじわと悪化していくことの多い、危険な病気なのです。
糖尿病になる人ってそんなにもいるんだ!
そういえば、周りにも糖尿病になっているやついたな。
糖尿病になる原因とは?
前述の通り糖尿病の直接の原因はインスリン機能の低下ですが、では何故インスリンの機能が低下するのか、その原因は大きく分けて2つあり、その原因の違いによって「1型糖尿病」、「2型糖尿病」と分類されています。
1型糖尿病とは、何らかの原因で膵臓がインスリンを作り出せなくなってしまっている状態で、これには自己免疫反応によるものと原因不明の突発的なものとがあります。
インスリンは、より正確に言えば膵臓内のβ細胞というところから分泌されるのですが、例えばウィルスなどに感染した場合などに免疫機能が過剰反応を起こし、β細胞を異物と判断して攻撃、破壊してしまいます。
つまり一種のアレルギー反応のようなもので、これによりインスリンが分泌されず糖尿病になるのです。
一方2型糖尿病は、インスリンの分泌はあるものの、その量が不足していたり質が悪く十分に働いてくれない状態で、その原因は主に肥満や食生活、運動不足などが関係しています。
つまりこちら2型糖尿病こそが「生活習慣病」というわけです。
過食などによって常に血糖値が上がっていると、そのたびにインスリンが働かなければならなくなり、いわば過労となってその機能が弱ってしまいます。
このため肥満の人に糖尿病が多いのは事実ですが、肥満でなくても内臓脂肪が蓄積されている状態(メタボリックシンドローム)でも2型糖尿病を発症しやすくなります。
日本人の糖尿病の90%以上はこの2型糖尿病です。
この他、妊娠によるホルモン変化により母体のインスリン抵抗性が高まってしまい2型糖尿病になる、「妊娠糖尿病」もあります。
最近、お父さん太ってきているんだから気をつけないとね。
そうだな。もう少し酒を飲むのを控えないといけないな。
糖尿病になるとどんな症状があらわれる?
1型糖尿病の場合、その症状が急激に起こる為気づきやすいのですが、2型の場合初期症状も緩やかに起こり徐々に悪化していくため、自覚症状がほとんどありません。
主な初期症状としては、まず異常な喉の渇きが挙げられます。これは血糖値が下がらないため何とかこれを下げようと脳が水を飲むよう指令を出すからです。
また空腹感を感じやすくなり、食べても太らなくなっていきます。これはブドウ糖をエネルギーに代謝できずそのまま尿として排出されてしまう為で、体はブドウ糖の代わりにエネルギー源としてたんぱく質や脂肪を利用するからです。
このため体は常にカロリー不足となり、食事をしても直ぐにお腹がすく、食べても太らないあるいは痩せていくといった症状が出るのです。
体が常にカロリー不足なので疲れやすく、また高血糖で筋肉のエネルギー源であるブドウ糖を取り込むことができないため、だるさや眠気を感じるのも糖尿病の初期症状です。
前述の通り、2型糖尿病の場合初期症状では気づきにくいため、放置していると合併症を起こし、合併症の症状を感じて初めて糖尿病であると分かることも珍しくありません。
これらは高血糖が続くことで血管が傷つき、神経や目、腎臓などに障害が現れることで起こるのですが、これらの症状が現れた時にはかなり進行してしまっていると考えられます。
合併症で初めて糖尿病と気づくこともあるのか。
合併症で失明とかならないように早めに改善してよね。
糖尿病を改善するためには
糖尿病は一度発症すると完治することは難しく、常に血糖値をコントロールして合併症を予防することが必要になります。
特に2型糖尿病は食習慣や運動不足などに起因して発症しますから、この場合血糖値をコントロールして糖尿病を改善するためにはやはり食習慣や運動、つまり生活習慣をコントロールする必要があります。
病院で2型糖尿病と診断された場合でも、取られる治療法は主に、食事療法・運動療法・薬物療法の3種類です。
運動療法
糖尿病の初期患者及び予備軍と診断された人に対して、運動療法は、後述する食事療法と並行して行うよう指示される治療法です。
糖尿病を引き起こしやすい肥満や隠れ肥満は運動不足とも関係していますし、運動にはインスリンの働きを活性させたり血糖値を下げたりする効果があることも分かっているからです。
運動療法で勧められるのは、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動で、これを最初は食後1回につき30分程度、週3回ほど行います。
慣れてくれば1回につき1時間程度、できれば毎日継続的に行うようにしましょう。水泳やサイクリングなども有酸素運動なので、続けやすい運動を選ぶと良いかもしれません。
薬物療法
1型糖尿病の場合、治療はインスリン注射が基本となります。インスリン注射とは体内にインスリンを補充する注射で、患者本人が自分で定期的に注射する必要があります。
一方2型糖尿病の場合は、まず食事療法や運動療法を試み、それでも血糖コントロールがうまくいかない時に並行して薬物療法を取り入れることになります。
内服薬には膵臓を刺激することでインスリンの分泌量を増やす「スルホニル尿素薬」や、インスリンの働きを良くする「ビグアナイド薬」「チアゾリジン薬」、食後食べたものの分解や吸収を遅らせることで血糖値の上昇を抑える「α-グルコシダーゼ阻害薬」、腎臓で糖が再吸収されるのを防いで尿から糖を排出させる「SGLT2阻害薬」といったものがあります。
また内服薬でも血糖コントロールがうまくいかない時には、2型糖尿病でもインスリン注射が必要になることがあります。2型糖尿病の場合には食後インスリン分泌を促す「GLP-1受容体作動薬」という注射が使用されることもあります。
しかしいずれも血糖値の上昇を抑えることが目的であるため、糖尿病そのものを改善する薬ではないことも覚えておかなければなりません。
食事療法
糖尿病患者やその予備軍と見なされる人は、まずカロリーコントロールをするよう医師から告げられるはずです。2型糖尿病の原因の殆どは食習慣に問題があるからです。
1日当たりの必要摂取エネルギーを算定し、その値内に収まるよう摂取カロリーをコントロールします。算出の仕方は「標準体重(身長m×身長m×22)×身体活動量」。(参照:日本医療機能評価機構「糖尿病Minds版やさしい解説」)
身体活動量の目安としては、デスクワークを主とする人で「25〜30」、立ち仕事が主な人で「30〜35」、力仕事が多い人で「35以上」となっています。
ただ、このカロリーコントロールとは単に1日当たりの総摂取カロリーを基準値内に収めれば良いということではなく、その範囲内で必要な栄養素をバランスよく摂ることが求められます。
特に糖尿病改善に必要とされる栄養素とは、ビタミンDやカルシウム、食物繊維、マグネシウム、亜鉛など。カロリー計算しつつこれらの栄養素を摂る為に、日本糖尿病協会が発表している「食品交換表」を利用することも勧められるでしょう。
また「何を食べるか」だけでなく「どのように食べるか」についても指示がなされます。
例えば血糖値の急激な上昇を抑えるため1口あたり30回、ゆっくり噛んで食べること、食物繊維の多い食品、例えば野菜類などから先に食べること、また決まった時間帯に食事を摂るようにすることなどが提案されるでしょう。
糖尿病を予防するなら青汁
糖尿病を予防するためには、まず糖分や炭水化物の摂取を控え、カロリーコントロールによって肥満を改善・防止しなければなりません。
とはいえ忙しい毎日、一々摂取栄養素を計算したり食事を工夫したりすることは簡単ではありませんし、食事の付き合いもあることでしょう。そんな場合にお勧めしたいのが「青汁」。
青汁には糖尿病予防に効果の高い栄養素がギュッと詰まっていて、尚且つカロリーコントロールも簡単な、非常に便利なアイテムなのです。
栄養バランスの摂れた食事を摂ろう
糖尿病の場合、炭水化物を50〜60%、たんぱく質を20%以下、脂質を25%以下に抑えた栄養バランスが望ましいとされています。この基本を抑えたうえで、積極的に摂りたいのがビタミンとミネラル。
特にビタミンD、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、そして食物繊維をしっかり摂ることが推奨されています。
カルシウムが糖尿病改善に必要ということは、糖尿病患者の間では周知の事実。膵臓に向けてインスリンの分泌を促す信号を送る役割を果たすのがカルシウムだからです。
従って、カルシウムとビタミンDは単独ではなく両方摂取することで相乗効果が生まれるとされています。
更に亜鉛はインスリンを作る材料となるため糖尿病治療薬としても期待されているミネラルですし、マグネシウムが不足するとインスリンの分泌が滞りその働きも鈍ってしまうと言われています。
また食物繊維は血液中の糖を体外へと排出させる作用があるため、これも糖尿病予防に欠かせない栄養素です。
外食した後に青汁がおすすめ
糖尿病患者や予備軍と警告された人は、できれば外食せず家で食べることをお勧めします。
外食はどうしてもカロリー過多になり栄養バランスも乱れがち、ビタミンやミネラルが少ない代わりに塩分・糖分・脂肪分が高くなってしまうからです。とはいえ付き合いなどでどうしても外食せざるを得ないこともあるでしょう。
そのような場合は野菜や玄米、全粒粉パンなどできるだけ健康的なメニューを選び、カロリー表示もしっかりチェックしましょう。
また空腹の状態で外食に出かけると、こってりとしたものを沢山注文してしまいがちになりますから、出かける前に野菜スープや青汁を飲んでおくことをお勧めします。
また外食後に青汁を飲むのもお勧め。食後1〜2時間後に体の血糖値はピークに達しますから、この時血糖値を下げる作用のある食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含んだ青汁を飲んでおけば、糖尿病予防や改善に効果を発揮します。
青汁ならこれら普通の食事では摂りにくい食材も簡単に摂取できます。外食後に一杯飲んでおけば血糖コントロールもしやすくなるでしょう。
青汁を飲めば外食していいんだな!
うーん。それは違うような気もするけど、でも外食するときは青汁を飲んでおいたほうがいいね!
まとめ
膵臓から分泌されるインスリン不足やその質の低下によって引き起こされる、糖尿病。高血糖状態が続くと様々な合併症をもたらし命の危険さえ出てきますから、できるだけ早く予防・改善に乗り出す必要があります。
糖尿病予防・改善に欠かせないのは食生活の改善。栄養バランスのとれた食事を心がけ、ビタミン・ミネラルを多く含む栄養素を摂るようにしましょう。
特に糖尿病予防・改善に必要とされるのは、食物繊維とビタミンD、カルシウム、マグネシウム、亜鉛。
これらをたっぷり含んだ緑黄色野菜は積極的に取り入れたい食材ですが、1日の摂取推奨量に達するほど摂るとすれば大量の野菜を食べなければならないことになります。
そこでお勧めなのが、青汁。青汁は緑黄色野菜の栄養素がギッシリ詰まった搾り汁であるだけでなく、普段の食事では摂りにくい大麦若葉やケール、明日葉、桑の葉など栄養価が高く血糖値の上昇を抑えてくれる成分を豊富に含んだ野菜を簡単に摂取することができます。
血糖及びカロリーコントロールのために食事前や食後に飲むと良いですね。ただし青汁の中には逆に血糖値を上げてしまう蜂蜜や果物などを配合しているものもあるため、原材料を全てしっかりチェックしてから青汁を選ぶようにしましょう。
- 糖尿病は日本で5人に1人が患っているあるいは予備軍
- 1型と2型の二種類あり、糖尿病の90%以上が「2型」
- 放置していると危険な合併症をまねく可能性がある
- 改善には「運動」「食事」「薬物」の3つの方法がある
- 糖尿病を予防するなら青汁がおすすめ
- 青汁なら栄養バランスを整えることができる
- 外食をしたあとは青汁を飲むことがおすすめ