多くの女性が悩んでいる「生理痛・生理不順」。これらは一体何が原因で起きているのか、知っている人は少ないのではないでしょうか。

また、できることなら改善したいですよね。そこで、おすすめなのが青汁です。今回は生理痛・生理不順が起こる原因と、改善方法、なぜ青汁がおすすめなのか解説していきたいと思います。

生理不順の原因とは?

生理の周期はだいたい25日から38日くらいとされており、この周期で生理が来ていれば「正常」とされています。この周期の間なら、少々ずれても問題はありません。

しかし、何らかの理由で周期がずれた状態が3か月続くと生理不順と言われます。生理不順の主な原因は、ホルモンの乱れによるものです。

ホルモンは日々の生活を送るなかで起こる様々なことが影響し乱れてしまう、とてもデリケートなものなのです。生理不順の原因となる事柄を細かく見ていきましょう。

最近、調子悪そうなんだからしっかりと確認しておきなさい。

そうだね。確認しておかないと。ホルモンは何が原因で乱れるんだろう?

過度なダイエット

テレビや雑誌で見かけるモデルや女優さんは、スラリとしていてスタイルが良いので、それを見る女性たちは憧れます。あんな体形になりたい、痩せておしゃれな服が着たいとダイエットをすることがあります。

正しい方法でダイエットを行えば問題はないのですが、ほとんど食事を摂らないとか短期間で急激に体重を落とすといった無茶な方法でダイエットをすると生理不順になります。

急激に体脂肪を落とすと一時的に栄養失調のような状態になり、女性ホルモンが正常に分泌されなくなるからです。

生理不順や生理はあっても排卵がない無排卵月経、ひどくなると生理が止まってしまうことがあるので注意が必要です。無理のないダイエットをすることを心がけましょう。

激しいスポーツ

オリンピックに出るようなレベルのアスリートになると、激しいトレーニングをしたり種目によっては体脂肪を急激に落とさなければならないことがあります。

特にフルマラソンを走るというような体を酷使するスポーツをずっと続けていると、女性の体は生命を維持させるために生殖機能をストップさせてしまいます。

機能を止めても生命に別状がない卵巣の働きを止めてしまうのです。そのため、ひどい生理不順や無排卵月経、生理が来ないといった症状があらわれます。

激しいスポーツを長く続けることは女性の体にとってはかなり負担になります。この場合は、スポーツを止めて普通の生活に戻り、卵巣機能が元に戻れば生理も復活します。

ストレス

女性の生理はストレスとも深い関係があります。

異動や転勤があったり、引っ越し、結婚、出産、身近な人との別れなど、大きなストレスがかかると視床下部の働きが乱れてしまいます。そのため、排卵しなくなったり、生理を起こすための指令ができなくなり、生理不順になります。

よく失恋したら生理が来なくなったとか、身内と死別した後、ショックが大きくてしばらく生理が止まったという話を耳にしますがそういったことなのです。

ストレスは生理に大きな影響を与えるもので、とてもデリケートなものなのです。ストレスをゼロにするのは難しいので、うまく発散させる方法を身につけておくことが大切です。

不規則な生活

最近は女性もバリバリ仕事をする人が増え、夜遅くまで仕事をしたり、仕事の内容によっては夜勤などもするようになり、昼夜逆転の生活が続くとやはり体には負担がかかります。

自分では何とも思っていなくても、心と体にはかなりのストレスがかかっているのです。ストレスが過剰にかかると視床下部の働きが乱れてしまうので生理不順になりやすいのです。

もちろん個人差がありますので、不規則な生活が続いたからと言って必ず生理不順になるわけではありませんが、原因の一つであることは間違いありません。

海外旅行で時差がある地域に行くと生理不順になることがあります。これは一時的なものなので、あまり心配することはないでしょう。生活リズムが整ってくれば治ります。

病気

生理不順の原因は、ストレスなどによる視床下部の乱れだけではありません。卵巣の病気の可能性もあるのです。

卵巣は卵胞の発育や変化を繰り返しながら女性ホルモンを分泌するところです。短いサイクルでめまぐるしく変化しています。そんな卵巣は、チョコレート嚢腫や卵巣嚢腫といった病気になりやすいところでもあります。

卵巣に病気があった場合も、生理不順になる可能性があります。

卵巣は病気になっていても、かなり症状が進まないと自覚症状が出ない臓器ですから、見つかった時にはかなりひどい状態であることが多く、定期的に検診を受けておくことが大切です。

卵巣を切除しなければならなくなると、将来妊娠することが難しくなってしまいます。

生理痛の原因とは?

生理が来るたびにつらい思いをする生理痛は、なぜ起こるのでしょう。

人によってさまざまですが、お腹が痛いとか腰が痛い、頭が痛いなど不快な症状に悩まされます。ひどい人は寝込むほどだと言われています。逆に全く生理痛がないという人もいて、いったい何がどう違うのか疑問に感じます。

生理痛の原因とは何なのでしょうか。原因は一つではないので、そのすべてについて見ていきましょう。

そういえば、友達に平気な子がいてる!

一体なにが違うのかしらね?

プロスタグランジンの分泌量が多い

生理中はプロスタグランジンという物質が分泌され、剥がれ落ちた子宮内膜を血液とともに体の外へ押し出す働きをします。

プロスタグランジンの分泌量が多いと、それだけ子宮の収縮が強くなるため陣痛のような痛みが起こります。お腹を壊した時の腹痛ではなく、ぎゅっと締め付けられるような痛みです。

主にお腹と腰が痛みますが、プロスタグランジンの中には痛みを強めるものがあるので、頭痛を起こすこともあります。

生理中にプロスタグランジンが分泌されるのは正常なことですが、体が冷えて血行が悪くなると経血がスムーズに排出されなくなるために、排出させようとプロスタグランジンの分泌量が多くなるのではと考えられています。

子宮の出口が狭い

若い女性や、出産経験がない女性は子宮の出口が狭いため、経血が外へスムーズに出てくれないので痛みを感じることがあります。

出産経験のない人すべてが子宮の出口が狭いというわけではありませんが、狭い人は生理痛を強く感じることがあります。こういうケースは、出産をすると出口が広がるため、出産後は嘘のように生理痛が楽になることがあります。

しかし、出産を経験した後でも生理痛に悩まされる人はいますので、痛みの原因は何かを病院で調べてもらった方が良いでしょう。

冷えによる血行不良

冷えに悩まされる女性は多いですが、生理痛も大いに関係があります。体が冷えると血行が悪くなり、痛みの元のプロスタグランジンが骨盤内で滞ります。そのため痛みが強くなるのです。

生理が始まると体温は下がり、プロスタグランジンが血管を収縮させるので血行が悪くなりさらに冷えることになります。生理中は体を冷やさないように心がけましょう。

特に下腹部や腰を温めると楽になりますから、使い捨てカイロやひざ掛けなどを上手に使いましょう。

身体的・精神的ストレス

現代人はありとあらゆるストレスと日々戦っています。いろんなストレスを感じることでしょう。

ストレスは自律神経やホルモンのバランスを崩します。これらのバランスが崩れると血行が悪くなり、生理痛を強くします。

自律神経のバランスが崩れると体温調節機能も低下するので体が冷えやすくなります。生理中は特にゆっくり過ごすようにし、ストレスを溜めないようにしましょう。

睡眠不足もいけませんので、できるだけ早く寝るようにしましょう。

生理不順・生理痛を改善するためには

生理がきちんと来ないとか、生理が来たら生理痛に悩まされるなど、生理に関する悩みを持つ人は多いです。

生理不順や生理痛を改善するためには、どんなことを心がければ良いのでしょう。普段の生活の中でできる改善方法をまとめています。

将来のためにもしっかりと改善方法を勉強しておくのよ。

とりあえず知っておいて損はなさそうだから勉強しておく。

規則正しい生活

生理痛を改善するためには、規則正しい生活を送ることが一番です。

夜遅くまでスマホを触っていたり、出かけたりするのは別に構わないのですが、こうした生活が続くとホルモンバランスが崩れ、生理不順になったり生理痛がひどくなったりします。

毎日決まった時間に起き、決まった時間に寝るようにして規則正しい生活を送ると自律神経やホルモンバランスが整ってきます。

ただし、生理前はホルモンバランスが変わるため睡眠の質が変わります。

眠りが浅くなるため昼間に眠くなったりするのですが、昼間はできるだけ太陽の光を浴びるようにし、夜は決まった時間に布団に入って睡眠のサイクルを崩さないようにしていくと良いでしょう。

体が冷えないようにする

生理痛は体を冷やすと強く出ます。下半身を温めて血行を良くすると痛みも和らぎます。冷房の効いた部屋にずっといることや、冷たい飲み物、食べ物を摂ること、薄着は避けた方が良いでしょう。

昼間は使い捨てカイロやひざ掛け、腹巻などでお腹や腰回りを温めるようにし、夜はゆっくりと入浴しましょう。

生理中は特にシャワーで済ます人も多いですが、できれば湯船に浸かって体を温めるようにしましょう。入浴が無理なら、熱めのお湯に15分から20分くらい足を浸ける足湯をすると体全体がぽかぽかします。

ハーブティーや生姜湯などの温かい飲み物を飲むと、体が温まるだけでなくリラックス効果もあるのでおすすめです。

運動不足を解消する

生理の時はあまり体を動かしたくないとじっとしている人が多いですが、生理痛を解消するためには軽い運動を行った方が血行が良くなるのでおすすめです。

女性は特に筋肉量が少ないですから冷えやすく、冷えると骨盤内がうっ血するので生理痛が悪化しやすいのです。

軽い運動(ウォーキングやダンベル運動など)やストレッチで良いので、体を動かせば骨盤内の血流も良くなるので痛みが軽減されます。

軽く体を動かすと痛みが軽くなるだけでなく、リラックスもできるのでぜひやってみましょう。

ストレッチなら運動が苦手な人でもできるので、寝る前の数分間行うようにすれば心も体もほぐれてゆっくり休めます。激しいスポーツを行う必要はないので、気楽に始めてみましょう。

バランスの取れた食事

生理痛や生理前に起こるイライラや抑うつ症状を抑えるためには、バランスの取れた食事をすることが大切です。

最近は便利になっていて、いろんなインスタント食品があるのでそれで簡単に済ませている人もいるようですが、それだと栄養が偏ってしまいます。

たんぱく質や鉄分は女性ホルモンや血液の素になりますし、生理痛を和らげるEPA、イライラや抑うつ症状を抑えるビタミンB群を積極的に食べるようにしましょう。

たんぱく質を摂るならお肉でしょう、とお肉を好んで食べる人は多いですが、肉の脂肪分が生理痛につながるのでたんぱく質は魚で摂るようにすると良いです。

一日三食のうちの一食は、魚を食べるようにしましょう。特に青魚はEPAを豊富に含んでいるのでおすすめです。

生理痛・生理不順を緩和する栄養素

生理痛や生理不順を緩和するにはバランスの取れた食事をすることが良いのですが、具体的にどんなものを食べれば良いのかわからないものです。

生理痛や生理不順を緩和する栄養素は何で、どんな食品を食べれば良いのかまとめています。

緩和する栄養素があるなんて知らなかったわ。

私も!これから解説される栄養素はとても重要だね!

ビタミンB6

子宮や卵巣の病気が原因でない生理痛、生理不順は、ビタミンB6を摂ることで良くなっていきます。

ビタミンB6には女性ホルモンの分泌バランスを整える効果があり、生理痛にも生理不順にも良いと言われているものです。

マグロやサンマ、アジ、カツオなどの青魚や牛レバー、鶏のささみ、大豆、バナナ、ひまわりの種に多く含まれています。これらを意識して摂るようにし、辛い生理痛から解放されましょう。

ビタミンE

ビタミンEは、血流を良くする働きがある栄養素です。

生理痛や生理不順は冷え性と関係が深いものですから、冷え性を解消するためのビタミンEをしっかり摂っておくと生理痛、生理不順も改善されます。

ごまやナッツ類(アーモンドやピーナッツ)、アボカド、かぼちゃ、うなぎの蒲焼きに多く含まれています。小腹が空いた時などに、アーモンドやピーナッツを少量食べるようにすれば無理なくビタミンEが摂れます。

ナッツ類はおいしいからとたくさん食べ過ぎるとカロリーオーバーになるので注意しましょう。

n-3系脂肪酸

n-3系脂肪酸は、血液がドロドロになっているうっ血の状態を良くしてホルモンバランスを整える働きがあります。

それと生理痛の原因と言われているプロスタグランジンを減らして痛みを和らげます。

これはいわしなどの青魚、くるみ(ナッツ類)、えごま油、亜麻仁油に多く含まれているものです。別名オメガ3と言われているもので、これなら聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。

生理痛や生理不順の改善だけでなく、生活習慣病や認知症予防にも効果的と言われているものです。

鉄分

生理中は出血があるため血液を失っています。そうすると鉄分も不足してしまうので貧血を起こしやすくなります。

貧血は冷えをもたらしますので、生理中は特にしっかり鉄分を補給しないといけません。鉄分を多く含む食品は、イワシやカツオ、牡蠣、小松菜、ほうれん草、大豆などがあります。

これらの食品を積極的に食べるようにすれば、貧血は治ってきます。貧血が治れば生理中にひどくなることもないですし、生理不順についても徐々に落ち着いてくるでしょう。

イソフラボン

最近よく耳にするイソフラボンですが、これは大豆が芽を出す部分に多く含まれるものです。植物性のポリフェノールの仲間で、エストロゲン(女性ホルモン)と同じような働きをすると言われているものです。

これを摂ることで生理不順を改善したり、動脈硬化の予防、骨粗鬆症の予防、美肌効果などが期待できます。

イソフラボンは納豆や豆腐、豆乳、きな粉といった大豆製品に多く含まれており、牛乳にも含まれていると言われています。

青汁で症状を緩和しよう

生理痛や生理不順はつらいものですが、それを和らげるには規則正しい生活を送り、ストレスを溜めないことが大切です。

無理なダイエットをしているとビタミンやミネラルが不足するためホルモンバランスが崩れやすくなります。ホルモンバランスが崩れれば、生理痛や生理不順の原因となります。

崩れてしまったホルモンバランスを元に戻すにはたっぷりな栄養を摂らないといけません。それはわかっているけれど、食事で良いものを出そうとするとかえって良いものができないとも言われており、簡単で多くの栄養素が摂れるものがあると大変助かります。

実はそれが青汁で、青汁を続けて飲んでいると生理痛や生理不順が緩和されることがわかっています。青汁にはビタミンEがたくさん含まれており、血流改善の効果があります。

血流が良くなれば全身に血液が回り、ホルモンバランスが安定します。ホルモンバランスが安定すれば、生理痛や生理不順も良くなるはずです。

他にも青汁には亜鉛やビタミンB6を含んでいます。

ビタミンB6は痛みを和らげますので生理痛には効果があるのではと期待されています。青汁には多くの野菜が含まれているため、慢性的に野菜不足の人たちにもぜひ飲んで欲しいものです。

青汁なら簡単に作れるから助かるわ。

しかも、栄養も摂れて、ホルモンバランスを整えることができるなんてすごいね!

まとめ

生理痛や生理不順に悩んでいる女性は多く、生理痛は痛みがひどいと何もできずに寝込んでしまうことがあり、辛いものです。

生理痛や生理不順の原因は、無理なダイエットやストレス、不規則な生活、運動不足、冷えなどがありますが、これらを解決するのにぴったりなものが青汁です。

青汁はいろんな野菜をミキサー状にしてしまい、パックしたものや粉末状にして溶かして飲むものなどがあります。

青汁には冷えや生理痛、生理不順に良いと言われている栄養素(ビタミンEやビタミンB6群など)が含まれているので、毎日飲むだけで徐々に体質が改善され、いつの間にか生理痛や生理不順に悩まなくなるでしょう。

しかし青汁だけに頼ってはいけません。毎日の生活を規則正しいものにすること、体を冷やさないように気を付けること、バランスの良い食事を摂ることが大切なのです。青汁を飲むと体が冷えるという人もいますが、これは冷たい青汁を飲んでいるからです。

青汁は加熱すると有効成分が無くなってしまうので冷たいまま飲むのが良いのです。

体が冷えたと感じるのは一時的なものなので、ずっと継続していればそれにも慣れ、青汁の効果を実感することになるでしょう。効果が出るまで少し時間がかかりますが、だんだんと良くなるので根気よく続けていきましょう。

  • 生理不順・生理痛の原因はホルモンの乱れだけじゃなく、いくつか考えられる
  • 改善するためには生活習慣の改善が必要
  • 生理不順・生理痛を緩和する栄養素はたくさんある
  • 青汁なら緩和する栄養素をまとめて摂ることができる
  • 特に野菜不足の人には青汁がおすすめ