薄毛の悩みというと男性のイメージが大きいと思いますが、最近では女性にも増えてきます。薄毛の原因で有名なのがストレスですが、その他にも色々な原因があることをご存知でしょうか。

そこで今回は男女ともに増えてきている「薄毛」についての解説と、「薄毛予防におすすめの青汁」を紹介したいと思います。

薄毛にはいくつかのタイプがある

薄毛は男性がなるものではないのかと言われていましたが、今は女性も薄毛で悩んでいる人が増えてきています。

女性にもいろんな薄毛のタイプがありますので、それぞれの薄毛のタイプを知っておきましょう。

女性も薄毛に悩んでいるんだな。

私も最近気になるから確認しておこうかしら。

女性の薄毛のタイプ

女性の薄毛には以下の4つのタイプがあります。

  1. FAGA(女性男性型脱毛症)
  2. 牽引性脱毛症
  3. 分娩後脱毛症
  4. 円形脱毛症
男性の薄毛とは違い、女性の場合は完全にはげてしまうことはありません。

しかし、髪が薄くなって頭皮が透けて見えてしまうのでかなり深刻に悩んでしまいます。原因もそれぞれ違いますのでその原因と対策を知っておきましょう。

女性にありがちな薄毛の症状、なぜ起こるのか、どうすれば良いのかをまとめています。

FAGA(女性男性型脱毛症)

男性の薄毛のほとんどはAGA(男性型脱毛症)で、発症に男性ホルモンが関係しているためにこのように呼ばれます。

この薄毛の症状と似た症状が女性にも発症するのでFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれるようになりました。女性の薄毛の約半数がFAGAだとも言われています。

多くは40代くらいから発症するのですが、中には若くで発症する人もいます。発症する原因は、加齢と更年期によって女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位になるためです。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症というのは、髪を結ぶ時(ポニーテールなど)に強く引っ張ることで髪が抜けてしまうものです。

たまにポニーテールをする程度なら心配はありませんが、毎日後ろに強く引っ張って結んでいるとなると、だんだんと毛根が弱ってくるのです。

その引っ張られた毛は抜けてしまい、そこだけ薄毛になります。毎日長時間ポニーテールをするのは髪や毛根のためにもおすすめできません。結ぶのならあまり後ろに引っ張らずに結ぶようにしましょう。

分娩後脱毛症(産後の抜け毛)

産後に抜け毛で悩む女性は多いです。これは分娩後脱毛症と言い、出産後数か月してからたくさん毛が抜けてしまうものです。

これは、出産によってホルモンバランスが崩れてしまったためで、出産を経験したほとんどの女性に起こります。

抜け毛の量は個人差があり、たくさん抜けると不安になってきますが時間の経過とともにだんだんと抜け毛は減ってきて通常に戻りますので、あまり心配することはありません。心配し過ぎることがかえって抜け毛を増やす恐れがあります。

円形脱毛症

円形脱毛症というのは、よく耳にするのでご存知の方も多いでしょう。これは一部分の毛がごっそりと抜けてしまい、はげてしまうものです。

10円玉くらいの大きさのはげができるので、「10円ハゲ」と言われることもあります。

ストレスなどが原因だと考えられており、自然治癒するのであまり心配はないのですが、まれに毛の抜けた部分が広がることがあります。

ある日突然抜けるので気づいたらまず病院に行って診察を受け、診断を受けた方が安心です。

男性の薄毛のタイプ

男性は若い年代から薄毛になる人から、30代から40代といった中年になってから急に薄毛になってしまう人など様々です。

男性の薄毛は以下の5つのタイプがあります。

  1. AGA(男性型脱毛症)
  2. 円形脱毛症
  3. 脂漏性脱毛症
  4. 粃糠性脱毛症
  5. 機械性脱毛症

AGA(男性型脱毛症)

AGAは、30代や40代くらいから始まる脱毛症で、多くの男性がこのタイプの脱毛症に悩んでいます。

男性ホルモンが発症と関係しており、男性ホルモンが過剰に分泌されると抜け毛が多くなります。

頭頂部から抜けてくる人、おでこの生え際から抜けてくる人に分かれますが、頭頂部と生え際と両方同時に抜けてくる混合型の人もいます。

AGAは最近病院で治療ができるようになってきていますので、気になる人は病院に行ってみることをおすすめします。

円形脱毛症

女性にも多いと言われている円形脱毛症は、男性にももちろん発生します。突然抜けるので驚いてしまいますが、抜けた後が円形や楕円形にはげているため、円形脱毛症と言われています。

原因はストレスだと言われていますが、最近になって自己免疫の異常によって起こるのではないかと考えられています。

また、強いストレスがかかって自律神経に異常をきたし、血管が収縮してしまうため頭皮に血液がうまく流れず、毛根の栄養不足で抜け毛が発生するとも考えられています。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症というのは、頭皮の皮脂の分泌が過剰になり、脱毛してしまうものです。

頭皮の皮脂が過剰になると、それを餌にしているマラセチア菌が異常増殖し、発症します。

最初はフケやかゆみの症状ですが、悪化すると炎症した皮膚に大きなかさぶたができます。さらに放置しておくと毛穴に皮脂が詰まり、炎症を起こすために頭皮の環境が悪くなります。

毛根に炎症を起こすので毛が生えず、脱毛してしまうのです。マラセチア菌は人の皮膚に存在するものですが、異常繁殖するとこのようなトラブルになります。

粃糠性脱毛症

粃糠性脱毛症は、頭皮にフケが発生して引き起こされる脱毛症です。フケ症と脱毛が合併したものと考えるとわかりやすいでしょうか。かゆみや頭皮の赤みも伴いことが多いです。

フケがたくさん発生するために毛穴をふさぎ、毛根に栄養が行き届かなくなるため元気な毛が生えなくなります。粃糠性脱毛症は、思春期以降の男子に多いと言われており、脂漏性脱毛症と同じ治療を行います。粃糠性脱毛症の原因は未だわかっていません。

機械性脱毛症

機械性脱毛症は、外的な要因で起こる脱毛症です。例えば仕事の都合でずっとヘルメットを着用している、帽子をかぶっているという人に多く発症します。

長時間かぶることによって頭皮が圧迫されたり、蒸れるので毛根が弱くなってしまうのです。毛根が弱くなると抜け毛が増えてしまうのは当然なのです。

機械性脱毛は、額の生え際から後退していくことが多いです。また、これは男性だけでなく赤ちゃんでも女性でも誰でもなる可能性がある脱毛症と言えるでしょう。

抜け毛の原因とは?

朝起きたら枕に抜け毛がたくさんついていた、シャンプーするとたくさん毛が抜けるなど、抜け毛に悩んでいるのは男女どちらも多いです。

抜け毛の原因は、一つだけではありません。様々なことが考えられますので、自分の抜け毛の原因はどれが当てはまるか知りましょう。

女性の抜け毛の原因とは?

女性の抜け毛の原因はいくつかあります。バランスの悪い食生活、ストレス、シャンプーの方法が間違っている、冷え性、紫外線とざっとですが五つの原因が考えられます。

何か一つだけが当てはまることもあれば、複数の原因が重なり合っていることもあるので自分はどれに当てはまるかを知り、抜け毛を解決していくようにしましょう。

まず食生活の面ではたんぱく質やミネラル、ビタミンが不足していませんか。偏った食生活をしていると栄養も偏るため、髪に栄養が行きわたらず、抜けてしまいます。

次にストレスですが、ストレスがかかると筋肉が収縮して血管が細くなり、十分な血液が毛根まで届かなくなります。そのため抜けやすくなります。

シャンプーが原因というのは、シャンプーのし過ぎやすすぎ残しがあって頭皮にダメージを与えるからです。

冷え性は血行障害を起こしますが、そのために頭皮まで十分な栄養が届かなくなり、健康な髪が育たずに抜けてしまうと考えられています。

紫外線は浴びすぎると肌にダメージを受けますが、頭皮も同じです。ダメージを受けると毛根の状態が悪くなり、髪が抜けやすくなってしまうのです。

自分の抜け毛はどれに当てはまるかわかったら、それに合った解決法を見つけましょう。

男性の抜け毛の原因とは?

男性の抜け毛の原因は、女性とあまり変わりはなくいくつかあります。その中で最も大きな原因とされているのが五つありますので、それを挙げておきましょう。

その原因とは、AGA、生活習慣の乱れ、食生活の乱れ、頭皮の汚れ詰まり、紫外線です。

抜け毛に悩む男性の多くがAGAではないかと考えられています。

これは男性ホルモンが関係している抜け毛です。生活習慣の乱れは睡眠不足や疲労、ストレスを溜めこむために自律神経が乱れ、血液がうまく毛根まで届かなくなり栄養不足で抜けてしまうのです。

食生活の乱れは、外食が多いとどうしても自分の好きなものばかりを食べますが、それによって栄養が偏ります。さらにお酒をたくさん飲んだりするのもよくありません。

頭皮の汚れ詰まりは、頭皮の汚れが残って毛穴に詰まり、毛根が傷んでしまって毛が抜けてしまうものです。毎日シャンプーをしていると言っても、正しい方法で洗えていないとか、シャンプーのすすぎ残しがあると毛穴詰まりを起こします。

そして紫外線ですが、頭皮に長時間紫外線を浴びていると、日焼けをします。頭皮が日焼けすると毛根にも良くないので、それが抜け毛の原因になるのです。髪の毛があるから大丈夫というわけではありません。

男女ともに原因は似たようなものなんだな。

そうみたいね。でも1人1人原因は違うみたいだから気をつけないといけないわよ。

薄毛・抜け毛の治療

薄毛と抜け毛が気になるが、年齢のせいだとか、たまたま抜けるのが気になるだけだと放置している人が多いですが、薄毛や抜け毛も他の病気と同じで少しでも早く治療を始めた方が良いのです。

人よりもたくさん毛が抜けているような気がする、髪が薄くなってきたと思った時が治療の始め時です。

最近では薬局で発毛剤が売られていますので、まずはそれを購入して使ってみる人が多いです。

市販の発毛剤で効果が現れる人もいますが、あまり効果がない人もいます。リアップという発毛剤は頭頂部と生え際が同時に薄くなっているような薄毛には効果がありますが、生え際のみの薄毛には効果がありません。

また、頭頂部には髪があるが、他の部分が薄い場合も良い効果が見られないのです。この商品は30代以上の男性を想定して作られているので、若い年代の薄毛には効果があるかはっきりしないのです。

リアップを買う時は、自分の薄毛がどんなタイプかを調べてから買う方が良いです。これを使っても良い効果がみられない場合は、病院へ行くことも考えましょう。

病院での治療

薄毛や抜け毛に悩み、市販の発毛剤や育毛剤を使ってもあまり良い効果がない場合は、病院へ行って治療を受けましょう。

薄毛や抜け毛の治療は皮膚科でも行いますが、最近は頭髪専門のクリニックも増え、そこで治療をする人も増えてきました。

どちらでも同じなのではと思いますが、皮膚科では専門的な育毛治療は行っていないのです。

皮膚科で行われる治療は、症状を軽減させることと今の状態をキープすることを中心にします。頭皮の炎症や肌荒れ、かゆみなどのトラブルに対応して処置するのが皮膚科での治療です。

一方、頭髪専門のクリニックでは、育毛と発毛の促進です。薄毛や抜け毛の原因を突き止めるため、カウンセリングや検査を念入りに行います。そしてそれぞれの症状に合った治療法を選択していくのが専門クリニックです。

治療費は保険適用?

病院での薄毛治療を考えた時、気になるのは保険適用かどうかではないでしょうか。市販の発毛剤も結構な値段がしますし、保険を使って治療した方が安く済むのではと考えてしまいます。

薄毛や抜け毛の原因で多いAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の治療は基本的に保険適用外となっています。美容整形と同じと考えられており、これらの治療は自費診療となります。

ただし、保険適用となる薄毛や抜け毛治療もあります。それは皮膚疾患や自己免疫疾患によるものです。

脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症、円形脱毛症は保険適用となりますので自分の薄毛や抜け毛は何で起こっているのかを診てもらうことが大切です。

街の皮膚科でAGAやFAGAの治療を受けても、保険適用にはなりません。

育毛効果のある栄養素とは?

食生活の乱れは薄毛や抜け毛の原因の一つに挙げられています。バランスの取れた食事をするだけでなく、育毛効果のある栄養素を意識して摂ることで、抜け毛を減らして髪を育てていきます。育毛効果のある栄養とは、何なのでしょう。

そういえば、育毛効果のある栄養素って知らないわね。

たしかにそうだな!食材だとひじきとかが有名だけど栄養素は知らないな。

亜鉛

亜鉛は体内に2000mg程度存在しており、私たちの生命活動に深く関わるものです。

主に骨や骨格筋、皮膚、肝臓、腎臓、脳などにある成分で、体内にある酵素3000以上のうち、200以上の酵素は亜鉛なしでは働けないのです。

人間の体に必要とされている必須ミネラルに含まれるのですが、体内で作り出すことができず、食事から摂らないといけないものなのです。

亜鉛が不足すると、味覚障害や免疫力の低下、爪、皮膚、毛髪の異常など様々な症状を起こします。

亜鉛の効果・働き

亜鉛は私たちの体の中のいたるところで働いているミネラルです。ですからその効果も多岐に渡るものになります。

亜鉛の働きは、酵素の活性化、活性酸素の消去、細胞分裂や新陳代謝、胎児の健やかな成長、アルコールを分解する、精子を作る、免疫力を高める、味覚形成、薄毛の改善などがあります。

男性が亜鉛を摂ることで性機能の向上や前立腺の障害を防ぐ、薄毛の改善といったメリットがあり、女性が亜鉛と摂ると生理不順や無排卵を防ぐ、生理周期が安定するため妊娠しやすい体になる、卵子の老化を予防するといったメリットがあります。

亜鉛を含む食材

亜鉛は体内で生成できないので、食べ物で摂取することになります。食事メニューを考える時に、亜鉛を含む食材をうまく取り入れるようにしましょう。

亜鉛を多く含む食材は、牡蠣などの貝類やうなぎが有名ですが、野菜ではアスパラガス、キノコ類、ホウレンソウ、とうもろこし、枝豆、そら豆などが亜鉛を多く含みます。

特にゆでたそら豆は100gあたり1.9mgの亜鉛を含みます。ホウレンソウは100gあたり0.7mgですからかなり多いことがわかります。手に入りにくい野菜はないので、毎日の食事に取り入れるようにしましょう。

薄毛・抜け毛の改善と予防には青汁!

薄毛や抜け毛は人の目も気になりますし、自分自身もだんだん薄くなっていく頭髪を見るのは辛いものです。薄毛や抜け毛の原因を見てみると、普段の生活で気をつければできることが多いです。

AGAやFAGAの場合は病院で治療した方が効果的なのですが、その他の脱毛症については生活習慣を見直すだけで治ることがあります。

特に食生活は大切で、忙しいからと外食で済ましてばかりでは栄養が偏ってしまい、健康な頭皮、毛髪を維持するには難しい頭皮環境になってしまいます。

たんぱく質やミネラル、ビタミンをたっぷり摂らないと体はもちろん髪も健康にならないのです。

それはわかっているけれど、毎日きちんと栄養バランスを考えて食事を作るのは難しいというなら、必要な栄養素がたっぷり詰まった青汁を飲むことをおすすめします。

青汁には植物性たんぱく質の他にビタミンBや亜鉛がたっぷり含まれていますので、食事で補えなかった栄養素が摂取できます。ただし、コップ一杯や二杯の青汁では植物性たんぱく質が十分に補えません。

ではどうすれば良いのかですが、青汁は水や牛乳に溶かして飲みますが、これを豆乳に変えてみると良いのです。そうすると不足分が補えます。青汁の中でも抜け毛予防に効果的なのは「ケール入り」です。ケールを使った青汁を選びましょう。

必要な栄養素がたっぷり詰まっているなんて青汁はすごいな!

そうね。特にケール入りのものが良いみたいだから、ケール入りの青汁を買ってみようかしら。

まとめ

男女問わずいろんな原因による薄毛や抜け毛に悩んでいる人は多く、改善するのに何かいい方法はないかと常に考えていることでしょう。

薄毛や抜け毛の原因はたくさんありますが、自分の薄毛や抜け毛のタイプはどんなものなのかを知ることが大切です。そしてその原因に合った方法で薄毛や抜け毛を解決していきましょう。

男性も女性も薄毛、抜け毛で悩んでいるのはAGAもしくはFAGAが多いです。AGAやFAGAの場合は、これらの治療を行っている病院に行くことをおすすめします。

健康な髪が生えてそれが丈夫な髪になるようにするには、頭皮の状態を良くしておかなければなりません。特に生活習慣、食生活を見直すだけで、薄毛や抜け毛の進行が抑えられるのです。

薄毛、抜け毛の原因となる脱毛症の特徴を覚えておき、自分なりの対策方法を決めるようにしましょう。普段の生活ではストレスを溜めないこと、もし溜まっても上手に発散させることが大切です。

栄養バランスを考えた食事は薄毛、抜け毛に効果的ですが、毎日は大変なので青汁を飲むことをおすすめします。

大切な栄養素がたっぷり含まれているので不足分が補え、頭皮の環境も整ってきます。頭皮が良い状態だと健康な髪が生えてくれますので薄毛や抜け毛が改善されることでしょう。

  • 薄毛には色々なタイプが存在する
  • 原因は色々考えられ、その原因にあった対策が重要
  • 育毛効果に期待できる栄養素は「亜鉛」
  • 薄毛・抜け毛の改善と予防には青汁がおすすめ
  • 様々な種類ある中で「ケール入り」の青汁が特に期待できる