青汁に粒タイプがあるって知ってますか?

美容と健康を兼ねて青汁を試してみたいと考えている女性は少なくないでしょう。かつて青汁と言えば液体タイプのみで、栄養価が高くそのまま飲める代わりに賞味期限が短く青汁独特の苦みや臭みがあるのが特徴でした。

その後粉末タイプが登場して水に溶かすだけでなく好みの飲料や料理に加えて摂取できるようになり、飲みやすく飲み方のバリエーションも広がったことからこちらが主流になりました。

そして現在、液体タイプの「賞味期限が短い」というデメリットを克服した冷凍タイプ、更にはフルーツエキスを入れるなど味を良くして、手軽にデザート感覚で食べられるゼリータイプの青汁まで販売されています。

あるものは飲みやすいけれど栄養価は他のタイプに劣る、他のものは味がきつ過ぎて飲みにくいけれど栄養価は高いなどそれぞれに一長一短があり、何を重視するかによって選ぶものが異なります。

そんな中、続けやすく青汁としての栄養価も損なわれていないということで最近人気を呼んでいるのが、粒タイプ、つまりサプリメントタイプの青汁です。

青汁にも色々な種類があるんだなー。

その中でも粒タイプなら仕事が終わって疲れていても、楽に飲むことができるね!

青汁の粒タイプのメリット

粒タイプの青汁は、簡単に言えば粉末青汁を粒状に固めたものです。粉末タイプと違って何かに溶かし込む必要がなく、サッと口に入れて水で流し込むだけで良いという手軽さが何よりのメリットです。

味を楽しむためではなく美容と健康のためと割り切って飲む青汁ですから、何かに溶かしたり冷凍されているものを解凍したりするという作業は意外に手間で、これが原因で続かなくなるということも珍しくありません。粒タイプなら飲むのに3秒もかかりませんし、水さえあればいつでもどこでも簡単に摂ることができるわけです。

ドリンクタイプや冷凍タイプと比べると携帯に便利でどこへでも、職場や旅行先にでも持って行ける点もメリットですね。またゼリータイプこそ味が良いものの、全体として苦みと青臭さで飲みにくいのが青汁最大のデメリット。

しかし、粒タイプなら前述の通りサッと水で流し込めるので味や臭いがネックになることはまずありません。臭みや苦みの強いケールのような栄養価の高い素材を使用していても、難なく飲んでしまえます。

つまりゼリータイプのように味を追求した結果栄養価が劣ってしまうということもありませんから、期待通りの栄養成分を毎日無理なく摂り続けることができるというわけです。

更に言えば商品によっては他のタイプの青汁よりコストパフォーマンスに優れているというメリットもあります。

飲み方は水だけで良いなんて簡単で楽だな。

簡単に飲むことができるから職場に持っていくこともできるね。

青汁の粒タイプのデメリット

前述の通り粒タイプの青汁は粉状の青汁をサプリメントの形態に固めたもの。通常錠剤として固めるためには添加物を使う必要があり、これが粒タイプのデメリットに数えられます。

ただし粒タイプの青汁の中には添加物を使用せずに錠剤にしているものもあるため、全ての粒タイプ青汁に共通のデメリットというわけではありません。

全ての粒タイプに共通して言えるデメリットはごくわずかで、その1つは「アレンジができない」という点でしょう。粉末タイプであれば水で溶かす以外にヨーグルトやジュースに入れたり料理に混ぜ込んだりできますが、粒タイプはサプリメントですから当然そのような工夫の余地はありません。

また他のタイプであれば青汁と一緒に水分を沢山摂ることができるため飲むことで満腹感も得ることができますが、粒タイプはそれも不可能。満腹感を得てダイエットも兼ねたい人にはやや不利かもしれません。

手軽にサッと飲めますが、どの青汁サプリも1日当たりの目安量が平均10粒以上と多めで、この量を飲むためには1日数回に分けて飲まなければならないでしょう。そうなると1日のノルマをこなすためにいつも青汁サプリを飲むことにばかり追われてしまう可能性もあります。

アレンジをすることができないのか。

しかも、手軽に飲めるだけにダイエットを兼ねたい人には向いていないのね。

粒タイプならではの添加物の心配は?

デメリットの部分で少し触れましたが、青汁に限らず粒タイプ、つまりどんなサプリメントでも粉末を固めて錠剤の形にするためには添加物が必要になります。

ただし、添加物でもサプリメントに使用されるものは基本的にどれも安全性が確認されているものばかりですから、それほど神経質になる必要はありません。

サプリメントを作る上で最低限必要になる添加物とは、粉の流動性を上げるもの、粉を固めるもの、加えてカプセルタイプであればカプセルの原料になるものがあります。

例えばタブレットであれば流動性を上げるための微粒酸化ケイ素、抜き型からスムーズに取り出すための植物硬化油やショ糖脂肪酸エステル、錠剤を固めるための乳糖や還元麦芽糖、セルロースなどが使用されます。

乳糖や麦芽糖はトウモロコシや芋のデンプンを酵素で分解したものですし、ショ糖脂肪酸エステルはヤシ油とデンプン由来のショ糖を組み合わせたものですから、添加物と言っても食品由来で安全性の高いものだけを使用することも可能で、「添加物=体に悪い」とは言い切れません。

大切なのは、量を増やすだけの目的などで、不必要な添加物を配合していないかどうかを見極めることでしょう。前述の通り「添加物不使用」と表示されている青汁サプリもあります。

成分表を確かめれば、安全安心な青汁サプリは沢山見つかるはずです。

粒タイプの効果に期待できるのはなに?

前述の通り粒タイプの青汁の大きなメリットは、青汁につきものの苦みや青臭さを感じることなくサッと飲んでしまえる点です。

そのため非常に栄養価が高いのに他のタイプの青汁では味や臭いがきつ過ぎて飲みにくい素材、例えばケールなどを主要素材として使用しても問題なく、その栄養素から様々な美容と健康効果を得ることができます。

ケールを一例にとって見ると、そこに含まれている栄養素は他の青野菜の数倍にも及ぶビタミン類やカルシウム、カリウム、食物繊維。またルテインやメラトニン、スルフォラファンといった普段聞き慣れないような栄養素まで含まれています。

ケールを一例にして解説!

例えばルテインとは人の目の水晶体などに多く存在する成分で、緑黄色野菜に含まれるカロテノイドの1種です。目を紫外線から守り、眼精疲労や夜盲症、白内障などを予防してくれます。

またメラトニンとは人の体内時計を調整し、睡眠と覚醒をコントロールするホルモンとして働くため、質の良い睡眠を摂るのに欠かせません。

スルフォラファンは胃壁に住み着くピロリ菌を撃退したり肝機能を高めたりする働きをする、高い解毒作用を持つ植物由来の天然化学物質です。

これらの栄養素やビタミンC、Eなどには高い抗酸化作用もありますから、活性酸素が細胞を錆びさせるのを防いで癌を予防したり、肌の老化を防ぐつまりアンチエイジング効果も期待することができます。

また、カルシウムやカルシウムを骨に吸着させるためのビタミンKも豊富である為、骨を丈夫にし女性に多い骨粗しょう症を予防・改善することもできますし、豊富な食物繊維が腸内で善玉菌のエサとなり腸内環境を整えて便秘を解消、毒素を体外へ排出させることで体がデトックスされます。

代謝が良くなって肌のターンオーバーが改善されたり痩せやすく太りにくい体質になったり、血行が良くなって冷え性や肩凝り、頭痛なども改善されると期待できます。

更には妊活や血糖値の抑制などにも効果があることが分かっており、粒タイプの青汁であればこのような「野菜の王様」をムリなく毎日摂取することができるというわけです。

ケールってたくさん栄養が含まれていてすごいんだな!

ケールって味が苦いけど、粒タイプならそんなの関係なく飲めるね。

どのような人が粒タイプを飲むべき?

以上のような効果から、そもそも青汁はダイエットしたい人、美肌ケアやアンチエイジングがしたい人、便秘や血行不良を改善したい人、生活習慣病を予防したい人などにお勧めなのですが、加えて毎日忙しい、あるいは外食中心で普段から野菜不足になっている人も積極的に利用して欲しい健康食品です。

慢性的に野菜不足になっていると、自分では気づかないうちに徐々に美容と健康を損ねてしまいますが、忙しすぎたり外食中心だったりすると野菜を摂ろうと思ってもなかなか摂取推奨量に達しません。

青汁なら必要な野菜の栄養素がギュッと濃縮されていますから、これさえ飲んでいれば食事の栄養素を一々考えなくても良いわけです。

また慢性的でなくても一時的に夏バテなどで体力が落ちていたり食欲がなかったりする場合でも、ビタミンやミネラルの詰まった青汁で乗り切ることができます。

そんな青汁の中でも粒タイプは、他のタイプの青汁は飲みにくくて続かなかったという人に特に向いています。この青汁最大のテーマをクリアしているのは粒タイプだけです。

また余計なカロリーを摂らずに野菜の栄養素だけ得たいという人にもお勧め。普段の食生活を変えずにダイエットしたい場合には、ほとんど気にする必要などないほど低カロリーなサプリメントタイプが適しています。

更には旅行や出張が多くそんな時でも途切れることなく青汁を続けたい人は、どこにでも携帯できしかも少しの水さえあればすぐに摂取できる粒タイプが向いているでしょう。

逆に粒タイプの青汁が向かない人とは、青汁を置き換えダイエットに使いたい人、味にバリエーションを持たせたい人、サプリメントは飲み忘れやすいという人でしょう。勿論そもそも錠剤を飲むのが苦手という人も向いていませんね。

粒タイプと粉末タイプどっちがおすすめ?

では結局、粒タイプと定番の粉末タイプ、どちらがおすすめなのかと言うと、これは青汁を続けていくのに何を重視するかによって変わってきます。

まず味と臭いで言えば、粒タイプが圧勝です。粉末タイプも最近はかなり苦みや臭みを抑えているものが出てきましたが、それでもお世辞にも「美味しい」とは言えないものもあります。

勿論粒タイプにも苦みや臭みはあるのですが、サッと口に入れて水で流し込んでしまえば味や臭いを感じる暇もありません。一方粉末タイプは仮にそれを200mlの水に溶かして飲むとすれば飲みきるまでにかなり苦労してしまうでしょう。

そのうえ粉末タイプは何かに溶かしたり混ぜ込んだりする手間がかかるのに対し、粒タイプは水で流し込むだけなので、手軽さの点でも粒タイプに軍配が上がります。

手軽なので自宅以外でもどこででも飲めるというのも粉末タイプにはない強みです。ただ、1回当たりの摂取量に対する栄養価の高さで言えば、粉末タイプが有利です。

例えば1日当たり同じだけの栄養価を摂取しようとすれば、粉末タイプなら1日2包で良いのに対し、粒タイプなら1日20〜30粒飲まなければならないことが殆どです。

その分飲みやすくなってはいるのですが、毎日1日中サプリを飲むことばかり意識しなければならないのは面倒、という人には粉末タイプの方がむしろ飲みやすいと言えるかもしれません。

このように、続けるにあたって重視したいことを考えたうえで、粒タイプにするか粉末タイプにするかを決めると良いでしょう。

  • 粒タイプのメリットは味を気にせず、水さえあればいつでも飲むことができる。
  • 粒タイプのデメリットは満腹感を得たい人には満足することができない。
  • 味や臭いを気にせず、飲みたい方には粒タイプがおすすめ。
  • 1回飲むごとに栄養をしっかりと摂りたい方は粉末タイプがおすすめ。